Tuesday, February 07, 2006

王朝交替の見方

終息しそうな雰囲気だけど、王朝交替についてのとりあえずのまとめ。

男系維持派は女系移行を皇統の断絶としている。父の系統を重視しているから、その系統の変更を「王朝の交替」と受け取っているようである。

女系移行派は現皇室の血筋の維持を重視している。たとえ皇統につながっているにしても、旧皇族の皇籍復帰を新皇室の創設と見ている。それを「王朝の交替」と受け取っているようである。

両派の溝は深くて広い。この溝は埋まりそうにない。どちらの方法でも「王朝の交替」と受け取られる可能性がある。お互いにそう見ているし、世論にもそう見られる可能性はある。そうならないように、両派は手を尽くすべきであるが、そうはしていない。両派ともに言説編成に失敗しているのである。

世論が「王朝の交替」をどう思っているか知りたいところである。しかし、秋篠宮文仁親王妃紀子殿下が懐妊したそうなので、男子誕生確定なら、いま書いたことが世論に問われることはない。残念な気もするが、妃殿下懐妊は喜ばしいことなので、仕方がない。

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