Wednesday, January 11, 2006

まず隗より始めよ

北朝鮮の非転向長期囚が韓国に10億ドルの補償を求めた という。これに対して、韓国の北朝鮮拉致被害者が北朝鮮の金正日総書記と朝鮮労働党を相手取り、総額4億ドル(約460億円)の損害賠償を求める訴えを申し立てた。当然のことである。日本人の拉致被害者からも同様の訴えが今後起こるだろう。

自由主義、民主主義、人権の観点から見て、韓国よりもかなり未成熟な、というよりそういったものがまったく存在しない北朝鮮が「人権と民主主義に関する国際法」を引き合いに出しながら、「ハンナラ党と朴槿恵(パク・クンヘ) 代表に歴史の審判を受けさせるべき」と主張するのは無茶苦茶である。こういう訴えを起こすのならば、日本、韓国他の拉致被害者を解放し、まともな謝罪と補償を先にすべきである。自国民の生命、自由、財産を侵害してなんとも思っていない北朝鮮政府がこのような要求をすることは極めて矛盾したことである。

まず隗より始めよ。北朝鮮は重要事項の優先順位を取り違えてはいけない。


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