Wednesday, December 14, 2005

どんな手腕が問われているの?

Yahoo!ニュースより。男女共同参画基本計画「ジェンダー」めぐり攻防 安倍氏問われる手腕という産経新聞の記事において、安倍官房長官にどんな手腕が問われているのかをちょっと考えてみた。

ジェンダーというのは差異ではなく分類といった方が良いし、あるいは存在のあり方である。彼らは曲解し難癖を付けている。

彼らにしてみれば、ジェンダー云々が性の乱れを引き起こし、伝統を破壊し、その結果少子化をもたらしたということなのだろう。だから純潔教育を主張することになるし、女性が自主的に性のことを決めることに反対するのだろう。快楽を求めることを嫌い、性を生殖目的だけのものにしたいのだろう。性教育に反対し、コンドームを嫌う。そうすれば子供が増えると思っているのだろう。それが彼らの少子化対策なのであろうか。

「ジェンダーフリー蔓延度」 文科省 初の実態調査通達という記事の書き出しである”男らしさや女らしさなど性差を否定したり、伝統文化を否定するジェンダーフリー教育” がすべてを物語っている。ジェンダーを自分の都合の好いように解釈しすぎである。結局彼らにとっては、男女共同参画社会というのは社会統制のひとつの手段なのだろう。それは、性を管理する社会でもある。そういう政策をしてくれ、と安倍官房長官の手腕に期待しているのである。

猪口大臣曰く。「ジェンダーとジェンダーフリーは違う概念です。もし自民党がジェンダーを無理に削れば、手痛いしっぺ返しにあいますよ」

昨今の経済情勢を考えれば、女性が働きに出ることは避けられない。女性にとっての社会条件や労働条件を改善しなければ、支持を失う。安倍官房長官はこの点で手腕を問われるべきである。

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